花嵐

停電やら買いだめ禁止やらなんやらであふあふしていたのもつかの間、気づいたらあっとゆう間に、またいつもの日常に戻ってしまった。連日続く心痛いニュースも、いつの間にか東電批判やらエダるあれこれに変換されてしまって、表面上は変わりない日常がつづく。数えきれない死者の数も、想像だにしない痛ましいニュースも、毎日見ていると人間のキャパシティには限界があるのだとメディアを通して気づく。おびただしい数の重苦しいニュースを苦しいからと次第に耳に入れなくなってぼんやりとしたぬるい東京の日常につかってしまう弱い自分と、そんな自分を省みて嫌悪する自分とに葛藤する日々。毎日どこか気が張りつめていたからだろうか、ここ1カ月はとにかく眠ってばかりいた。まだまだ甘いなあ、自分。

今年のお花見はサックリしておこうと思って近場の井の頭公園へ。世間は自粛モードとはいっても、やっぱりすごい人の数。井の頭公園は、古い桜特有のちょっとくすんだ感じの色味がやっぱりすき。

絶体絶命

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地震ノロの前後に聞き始めたからか、タイトルも相まってすっかり地震と高熱の日々に結びついてしまったラッドの新譜。聴くたびに違う印象になる、ぐるぐる不思議なアルバム。

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地震のなかで

つかの間の休息のあと、また仕事に翻弄される日々が続いて、案の定体調を壊して疲労ノロウイルスで寝込んで2日目。熱でぼうっとしたアタマには突然の大きな揺れに何が起きたのかさっぱりわからなくて、まっしろになった。長い縦揺れと横揺れが続いて、やけに長いな、とは思ったけれど、その時はまさか都内はおろか、震源地に近い地域ではあんなことが起こっているとは夢にも思わなくて、しばらくして報道をみて言葉を失った。

いまも細かい余震はつづき、震災の全体像さえもわからない日々が続いている。わたしがここにいてできることはとても微力だけど、いつものあたたかいふとんで寝られるしあわせを肝に命じて、ひとりでも多くのひとが助かるように祈りたいとおもう。

P.S.
海外から心配メールをくれたみんな、ありがとう。わたしの周りのひとは今のところ大丈夫です。