おわりとはじまり

明日も明後日もその先も、いつもあったいつもの日々が、急になくなるのはやはりさみしいものです。


勤めていた会社を3月末で退社した。今日はその最終出勤日で、急に決まったことだったので、最後まで引き継ぎにバタバタして感傷にひたるひまもなかった。

ちいさな会社だったのでよくも悪くもアットホームで、それに悩まされたり苦労したことも多かったけれど、最後の最後にあったかく送り出してくれた上司や同僚にじんわりして、必要以上に身構えて壁をつくっていたのかもしれない自分にきづく。できるだけ静かに去ろうと心に決めていたけれど、帰り際に、手紙と花束と乙女なせんべつを両手いっぱいもらってびっくりして、帰ってきて泣きそうになってる。

自分の未来とキャリアを考えての結論だったから後悔はしてないけど、いつもの東西線からの車窓の風景や、毎日あるいた千鳥ヶ淵や、あののんびりしたおべんとうの時間にもう会えないっていうのは、やっぱりさみしいな、とじわじわ思う。

新しい会社が始まるまではまだ少し時間がある。知らないうちに身構えてカチカチになっていた自分をすこしニュートラルにして、前に進まなくちゃ。

Keep your back streight to your future.