『ゴールデン・スランバー』

公開前からたのしみにしていた『ゴールデン・スランバー』、観にいってきました。前評判がよかったので期待してたんだけど、想像以上におもしろかったです。

目まぐるしく変わる展開、誰が敵で味方なのかわからないまま犯人のシナリオに飲み込まれ、自分の知らないところで殺人犯に仕立てられていく。次から次へとスリリングに変わる展開に、学生時代の絆とか、帰るべき場所、みたいな話が相まって、たくさん笑ったり、ハラハラしたり、しんみりしたり、ウルッとしたり、忙しいんだけど、ホントに息つく暇もないほどおもしろかったー。

突拍子もない展開もあるし、伏線を張りすぎて、最後までもやもやが残っちゃったりもするけど、あの濃ゆすぎる周りの登場人物たちと(濱田岳が今回も最高)、ウィットのピリリと利いた会話劇、ドキドキめまぐるしく変わる展開の連続をもってすれば、十分おつりがくる気がする。すごいなあ。

観ているうちにいろんなところが繋がっていって、最後にはちゃんと笑いも救いもぬくもりもあって、やっぱり中村義洋監督ってうまいよなあ。花火のエピソードとかもうねー。いろいろきゅんきゅんだよねー。

堺雅人も地味ィ主役でよかった。ほのぼのしてて、とぼけてて、とことんいい人がハマり役。ガッツリ映画を観たぞっていう実感が、全身で味わえる、極上エンターテイメント映画でした。