花嵐

停電やら買いだめ禁止やらなんやらであふあふしていたのもつかの間、気づいたらあっとゆう間に、またいつもの日常に戻ってしまった。連日続く心痛いニュースも、いつの間にか東電批判やらエダるあれこれに変換されてしまって、表面上は変わりない日常がつづく。数えきれない死者の数も、想像だにしない痛ましいニュースも、毎日見ていると人間のキャパシティには限界があるのだとメディアを通して気づく。おびただしい数の重苦しいニュースを苦しいからと次第に耳に入れなくなってぼんやりとしたぬるい東京の日常につかってしまう弱い自分と、そんな自分を省みて嫌悪する自分とに葛藤する日々。毎日どこか気が張りつめていたからだろうか、ここ1カ月はとにかく眠ってばかりいた。まだまだ甘いなあ、自分。

今年のお花見はサックリしておこうと思って近場の井の頭公園へ。世間は自粛モードとはいっても、やっぱりすごい人の数。井の頭公園は、古い桜特有のちょっとくすんだ感じの色味がやっぱりすき。